皮革アラカルト
皮の種類を原料皮の種類、鞣し方法、仕上がり状態により分類すると共に、一般的な革の性質についてとりまとめました。
革の種類は、原料である動物の種類、性別、大きさ、部位、鞣し、仕上げあるいは用途によって分類されます。
革が他の材料に比べ優れていると考えられる点には次のようなものがあります。
また革特有の特徴として、非常に親水性であり、大気中の水分が多い時はよく吸収し、乾いてくると放出する。この時、同時に膨張、収縮するので面積や体積が不安定となり、形状変化が生じます。
革製品の適切な手入れや保管は、購入した時に備わっている機能、風合い、美しさなどを、使用に伴う汚れや劣化から守り、あるいは回復させ、できるだけ長く保つために行うものです。また、その方法は素材である革の損傷を最小限にするものでなければなりません。しかし、革の耐水性や染色堅ろう性が低いという欠点や革製品の品質や取り扱い方法に関する情報の不十分さが、消費者にとって革の手入れを難しいものにしています。そのため、手入れのつもりで行ったことが逆に革を傷めるような結果になることもよく見受けられます。この中には、消費者に革とその取り扱い方法について少しの知識があれば防ぐことができた事例も多く、このような観点から、消費者が革製品の手入れと保管を行う際の留意点について述べることにします。